クラピア・ダイカンドラ・サギゴケの比較。ダイカンドラは意外と寒さに強かった。
那須のジャム屋、NPantry(エヌパントリー)です。
昨年、グランドカバーとして試したのは3種。クラピア(苗)、サギゴケ(苗)、ダイカンドラ(種)。日なたにはクラピア、半日陰にはサギゴケ、ダイカンドラ。クラピアは日陰では徒長(ひょろっとする)して密に広がらないため、日陰はサギゴケとダイカンドラにしました。初めての冬越しについてまとめてみました。
もくじ
9月下旬から葉の彩度が落ちはじめたクラピア
11月中旬のクラピア。かなり葉の彩度が落ちましたが、空気が澱む板塀の下はまだ緑色です。
12月下旬のクラピア。越冬中!
クラピアの特徴
- 日当たり・水はけのよい土壌を好む
- 苗で流通し、種子ができない(不稔性)→ 植えたところ以外で増えない
- ランナー(匍匐茎/走出枝)を伸ばして密に広がる
- 踏圧に耐える
- 半常緑多年草 →冬は枯れて茶色の茎と根っ子が残る
- 白または薄ピンクの小さな花が咲く
- 成長が早く、繁殖力が旺盛
風通しが悪い半日陰で緑をキープしたダイカンドラ
住宅の影になり、日が差す時間は短いが、雑草は生える。隣家との境界にあるスペースに蒔いたダイカンドラ。那須の山から吹いてくる寒風を住宅が遮って、暖かい空気が滞留したためか、冬も枯れることなく、ほぼ青々した状態をキープ。
空気が滞留するスペースは、冬も枯れずに青々したまま春を迎えました。
ダイカンドラ(ダイコンドラ、ディコンドラ)の特徴
- 日当たり~半日陰でやや多湿を好む
- 苗または種で流通し、種子ができる
※種子はできるが中間地や冷涼地では雑草化することはないだろうというのが種苗メーカーのコメント - ランナー(匍匐茎/走出枝)を伸ばして広がる
- 踏圧には強くなく、密度が低下することがある
- 半常緑多年草 →冬は枯れる
※ただし、寒冷地(那須の麓)でも環境によっては緑の葉をキープ - 花は目立たない
- 成長は早いが、クラピアほどではない
黄色い葉が混じるものの冬の間も緑をキープしたサギゴケ
夏の間はこんもりしていた株が小さくなり、黄色い葉が混じるものの冬の間も緑の状態をキープ。3月中旬には株の外側の葉は黄色いまま、花が咲きはじめました。
サギゴケの特徴
- 日当たり~半日陰でやや多湿を好む
- 苗で流通
- ランナー(匍匐茎/走出枝)を伸ばして密に茂る
- 踏圧に耐えるが、強くはない
- 常緑多年草 →褐色の葉が混じるが、冬も緑の葉をキープ
- サギに似た白・ピンク・紫色の花が咲く
- 成長が遅め →半日陰では株と株の間がなかなか埋まらなかった